04│真っすぐの罠・構造的オープン

「04:ストレートはないと思え」とも関係する記事です。
併せてお読みください。

何もしなければ構造的にオープンになる

「ゴルフクラブという構造上、フェースはオープンになりたがる(開きたがる)」という話は聞いたことがあると思います。
真っすぐ飛ばしたいから真っすぐ当てようとした結果、右に曲がる………
そんな経験が皆さんあると思います。

3つの観点から、その現象を説明していきます。
特に3つめは知らない方も多いと思います。

1.ヘッド重心

シャフトは地面と水平でクラブを持ち、あるがままにします。

※画像

リーディングエッジを地面と垂直にした状態(以下、「リーディングエッジが真っすぐ」)では、ヘッドの重心がシャフト軸より右側に位置するため、重力によってフェースが開く方向へ回転しようとします。
「右側に落ちる=フェースはオープン(開く)」になろうとします。

一方、開きも閉じもしない角度は、見た目は少し閉じています。
これが「構造的スクエア」です。

2.インパクト時

インパクトのときに、打点によってフェースは開こうとしたり閉じようとします。
「芯がシャフトの延長線よりもトゥ側にある」ため、基本的にインパクト時にオープン(開こう)とします。

※画像

真っすぐ当てようとした結果、開こうとします。
つまり、当たり負けやスライス等になってしまうということです。

一方、インパクト時に開こうとも閉じようともしないフェースは、1と同様です。
これが「構造的スクエア」です。

3.前傾という構造

ここが本記事の肝です。
上記の1~2はよくある話です。
更に気にしなければならないことがあります。

シャフトが地面と水平の、3時9時のときに「リーディングエッジが地面と垂直」「つまりインパクト前後がスクエアだから真っすぐ飛ぶ」というのを聞くと思います。
実際にその場合のクラブヘッドのバランスは本当にスクエアなのでしょうか?

(1)9時(バックスイング)

※画像

説明済ですが、「リーディングエッジが真っすぐ」だとオープンです。

仮に棒立ちで「リーディングエッジが真っすぐ」と言っていた場合、前傾したら前傾通りの斜めになり「構造的スクエア」にかなり近い角度になります。

(2)3時(フォロー)

※画像

フォロー側でも、「リーディングエッジが真っすぐ」だとオープンです。

仮に棒立ちで「リーディングエッジが真っすぐ」と言っていた場合、前傾通りの斜めになります。
これは相当オープン(開いている)です。

つまり、フェースを閉じなければフォローでかなりオープンになるという構造を持っています。
フォローで「構造的スクエア」にするためにとは、逆の左側に倒す必要があります。

※画像

●「一直線フォロー」であれば飛球線と水平
●3時であればリーディングエッジが左に傾いている

このように、1~3全てでオープンになろう(開こう)としているのがゴルフクラブです。

Q.オープン→オープンという状態で振ると、ボールはどうなるでしょうか?

フェースはかなり右を向いているので、かなり右に出ます。
更にアウトサイドインだった場合、大スライスを誘発します。
当たり負けもするため、飛距離は出ません。

開こうとするものを閉じる。
閉じたつもりでも、閉じ切れていない。
ゴルフクラブとはそういう道具です。
思っている以上に閉じなければならないということがご理解いただけたと思います。

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