実践編09│寛骨縦回転

★全体像
寛骨縦回転
『大転子ストッパー』

1.半身リバース

(1)寛骨縦回転

『寛骨縦回転』ができるようになる操法です。
非常に難易度が高いです。

●ルービックキューブEX

寛骨縦回転ができるように。

骨盤は、「真ん中の仙骨・左右の寛骨」の3つあるとお伝えしました。
今まで、骨盤の縦は「おはおや体操」で左右の寛骨を両方同じ方向に傾けていました。
今度は、左右を「逆方向」に傾けます。

つまり、ルービックキューブのように真ん中を止めて左右を逆回転させます。
◆左の寛骨は前傾(前に回る)、右は後傾(後ろに回る)
◆左の寛骨は後傾、右は前傾
です。


※画像

寛骨単体でも、寛骨両方でもシーソーです。
そして、左は前傾・右は後傾なので軸は真ん中のままです。
だから前後左右どちらにもブレません。

寛骨を動かした結果、半身も縦回転するようにしていきましょう。

また、分かりにくい方はしゃがんで片方だけのヒザを立ててみましょう。
大腿骨は左右で角度が大きく違います。
寛骨も左右で角度を変えるということです。

寛骨
アドレス:少し前傾
TBS :右寛骨が前傾
ダウン :左寛骨が前傾

シーソーですので、大腿骨が後傾するため、寛骨は前傾します。

★トップでは、「右股関節に乗る」などと言われますが、何が具体的にどう乗るのでしょうか?
しゃがんだような低い姿勢になり、太ももには思い切り力が入って固い状態です。
ここから大きなエネルギーを出すことは難しいです。

この状態の特徴は、「ヒザが前に出る=脛骨が前傾します」。
これはNGです。

一方で、右半身が後ろ、前傾すると斜めに動きます。
骨盤の位置自体が後ろに行くということです。
足は同じ位置ですので、「脛骨」(スネ)がさほど前傾しません。

つまり、右寛骨が前傾、大腿骨は後傾しているのですが、ヒザが前に出ず、脛骨が前傾しません。
結果的に、足が少し伸びたような状態になります。
足が伸びるのでも、上体を起こすのでもありません。
複合的な動きの結果そう見えるだけなのです。

2.操法

(1)大腿骨の横シーソー(縦操作)

●つるぎがえしEX
大腿骨を横=左右のシーソーができるように。

(2)棒立ち

※動画

大転子を下に動かすと、大転子(大腿骨の上端)は外へ、大腿骨の下端は内へ動きます。
大腿骨自体が横に動くので横シーソー、操作自体は縦なので、少しややこしいですがこの名前にしました。

大転子は外側についており、触りながら動かすことで出っ張ったり引っ込んだりが分かります。
片足立ちをして、大腿骨の内傾・外傾をやってみましょう。
「大転子が下(上端が外・下端が内)」のときに、大転子が出っ張ってきます。

大転子が出っ張ってくる動きをMAXでやり、寛骨側の臼にカポッと収まりこれ以上動かないという位置、『大転子ストッパー』はお分かりになったでしょうか?

(3)アドレス(前傾)

アドレスをとって同じ動作をします。
斜めになっているので、その角度に沿った動きです。

『大転子ストッパー』まで動かします。
アドレスからだと、右大転子を「右斜め後ろ」に動かします。

※動画

大腿骨
アドレス:両方後傾、両方少し外旋
TBS :右後傾、右大転子が後ろ→下(右斜め後ろ)
ダウン :左後傾、左大転子が後ろ→下(左斜め後ろ)

「右大転子が後ろ→下(右斜め後ろ)」です。
大転子を後ろに倒して、下(外)に動かした結果、右斜め後ろにいきます。
前傾することで斜めになるため、大転子も斜めです。
ダウンでは、左が同じ動きをします。
動きに迷ったときは、棒立ちして縦操作をしてから前傾してみましょう。

切り返しでは、『半身リバース』で肋骨の動きに加えて、左大転子を後ろに動かします。
右は対称なので前に出るだけで、自ら前に出す訳ではありません。
インパクト~フォローで大転子を下(外)へと動かします。
それにより、左の『大転子ストッパー』が完成します。

★大腿骨の外旋後傾はアドレス?
アドレスからバックスイングにかけての下半身の動きです。
「外旋しながら後傾」です。

足が前に出るときは、外旋しながら屈曲(【知識編:アドレス】参照)です。
大きく前に出すと、足が体に近づきます。
つまり、角度が違えどバックスイングと同じ動きです。

※画像

「外旋・屈曲」です。
外に回しながら曲げるという動きで、上半身と下半身が近づきます。
屈曲というとどこかを曲げるイメージになりますが、正しくはシーソーです。
シーソーで大腿骨をより後傾させます。
大腿骨自体の後傾は、アドレス時点で一旦やりきっていますが、寛骨が動くとより後傾できます。

つまり、大腿骨は「外旋・後傾」し、寛骨は「前傾」することで、バックスイングの下半身の動きとなります。

NG
・右足体重、しゃがむような動き
決して体重を下に落として、股関節を畳む・挟み込むような動きではありません。

※画像

ただしゃがんでいるだけなので、高さ(位置エネルギー)も使えませんし、太ももに力を入れて固い状態なので筋力の発揮も難しいため、効率的にエネルギーを使えません。

3.インパクトゾーンを作る

【知識編】でお伝えしたことを実際にやってみましょう。

①ヘッドはダウンブローなので上から下に行く途中
②左半身は上がり、左腕はほぼ真上

①ヘッドはダウンブローなので上から下に行く途中
クラブヘッドだけの動きを見ると、インパクト後に最下点がくるので、草履のようなターフが取れます。

※画像

②左半身は上がり、左腕はほぼ真上
左半身後傾の動きを入れると、引きあがる要素が入ります。

※画像

動く方向が真っすぐになります。
これで草履ターフではなくなります。

最後に、右手は「押し込み」です。
右腕を伸ばす動きとともに、【07│インパクト~フォロー(後)(実践編)】でお伝えした、『半身リバース』の「解放」です。
より飛球線へ押し込めるため、インパクトゾーンが長くなります。

また、右脚を使うと更に押し込みつつ側屈が入るようになりますが、次回の記事で説明します。

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