★全体像
『半身リバース』
+
『中手骨頭シーソー』
+
『雑巾腕』
インパクト~フォロー(前)から、TBS~ダウンスイングを経て、再びインパクト~フォローへ戻ってきました。
ここでは、インパクト~フォローに関する詳細や補足をお伝えします。
1.『半身リバース』
ダウンスイングで肋骨は「左カーブ」です。
頭蓋骨と骨盤はその逆、「右カーブ」です。
インパクト~フォローでは、カーブを解除、真っすぐに戻します。
前後のカーブも同様に、真っすぐに戻します。
肋骨で言うと、「右→左→真っすぐ」「前→後→真っすぐ」と推移します。
2回リバース(反転)させて、真っすぐに戻ってくるということです。
打った後に力む必要はなく、むしろ「脱力」(詳しくは【ゴルフ動作構造学:アドレス】参照)させます。
「真っすぐ」にすることで「脱力」になります。
2.『中手骨頭シーソー』+『雑巾腕』
ゴルフスイングの原点であるこの2つですが、新たな『中手骨頭シーソー』を加えます。
主に、右前腕の内旋に関わるシーソーです。
中手骨頭と手根骨を「縦」シーソーをさせます。
「横」の次は「縦」シーソーです。
今まで「前腕を回す」としていましたが、直接前腕を動かそうとするのではなく、『中手骨頭シーソー』によって前腕が内旋するようにします。
左右ともに『雑巾腕』なので、左腕も同様です。
TBで作った「横シーソー」はインパクト~フォローまで。
更に、インパクト前~フォローにかけて「縦シーソー」を加えるということです。
これが『中手骨頭シーソー』がゴルフスイングの原点であり、進化した原点と言っている理由です。
縦&横のシーソーをすることで、「ヘッドターン」に加えて『雑巾腕』のうち右前腕内旋もできてしまうということです。
動かし方や詳細は【実践編】でお伝えします。
●左手首は掌屈?
そもそも、掌屈や背屈などは手首の動きです。
『中手骨頭シーソー』ですので、手首ではなく土台部分を動かしています。
※画像
掌屈すると90度近く動きます。
この状態でインパクトしたら手首がブッ壊れる危険性があります。
「左中手骨頭が右」に行くシーソーをすると、30度程度までしか動きません。
状態や動き自体は掌屈ですが、全く別物なことが分かると思います。
元々グリップするときに、30度程度の背屈(手の甲側に折る)状態になっています。
30度の掌屈と背屈があるということは………
ほぼ0度になります。
ごく一部の物凄く掌屈しているトッププロがいるじゃないか!という人もいるかもしれません。
そもそもウィークグリップをしていたり、他の条件が同一じゃない可能性が高いので、まずそこを確認しましょう。
掌屈「だけ」を見るようでは、呪われる第一歩です。
※動画
3.ドロー回転をかける
(1)ドロー回転をかけるようとする
【ゴルフ動作構造学:インパクト~フォロー(前)】で、『雑巾腕』、特に右前腕内旋でドロー回転をかけようという話をしました。
実際にインパクト付近のクラブヘッド・フェースはどのように動いているでしょうか?
Youtube等で見たことがあるかと思いますが、「開閉する」イメージが強いと意外な結果となります。
※動画
ほぼ「真っすぐ」です、ターンしているようには見えません。
ほんの少しだけインサイドアウト(ほぼ真っすぐ)で、ドロー回転をかけるようにフェースがボールをこするように動くだけです。
【ゴルフ動作構造学】ではドローボールを打ちます。
つまり、
●インサイドアウト
●フェースは飛球線よりオープン&インサイドの角度よりクローズ
がインパクトの絶対条件です。
ドロー回転をかけようとするだけで、自然と多少のインサイドアウトになります。
テニスや卓球のように面で回転をかけるものをやると分かりやすいですね。
つまり、意図的にインサイドアウトに振ろうとする必要はなく、右前腕内旋でドロー回転をかけようとするだけで、「●インサイドアウト」は達成されます。
「●インパクトでフェースは飛球線よりオープン」は、中手骨頭がMAX右状態のハンドファースト&右上腕MAX外旋ができていれば、自然と達成されます。
仮に右上腕が内旋してしまうと、フェースが閉じすぎてクローズインパクトから引っかけやチーピン祭りになります。
※動画
(2)フェースの向きと『構造的スクエア』
ゴルフクラブには『構造的スクエア』が存在します(【ゴルフの本質:参照】)。
インパクト時に最もエネルギーが分散しにくいため、より多くのエネルギーを伝えられます。
「ヘッドターン」のどの段階において、「シャフトターン」がどの程度入ってるか?
この「インパクト~フォロー」ではどうなっているかを確認しましょう。
①ダウンスイングでシャフトが水平
②一直線フォロー
③フォローでシャフトが水平
でフェースの向きはどうなっているのが適切でしょうか?
※動画
※画像
①ダウンスイングでシャフト水平
地面と垂直よりもかぶっています。
『構造的スクエア』状態です。
②一直線フォロー
リーディングエッジが「飛球線と平行」です。
最初分かりにくいですが、これも『構造的スクエア』状態です。
③フォローでシャフトが水平
【ゴルフの本質】でお伝えした、一番の罠です。
ここでも『構造的スクエア』状態です。
ずっと『構造的スクエア』です。
●右前腕の内旋による『構造的スクエア』
※動画
・右前腕が外旋してしまうと、構造的スクエアから外れる
・内旋状態からでも内旋しないで動かすと、構造的スクエアから外れる
・右上腕が内旋すると、構造的スクエアから外れる
・右上腕外旋のまま前腕が内旋すると、ずっと構造的スクエア
右上腕MAX外旋のまま前腕内旋、つまり『雑巾腕』がゴルフスイングの原点である理由が更に分かりましたね。
中手骨頭がMAX右状態のハンドファーストから&右上腕MAX外旋で右前腕だけ内旋(『雑巾腕』)させれば、
●ハンドファースト
●インサイドアウト
●インサイドよりもクローズ
●ずっと構造的スクエアなので大きく開閉しない
●ドロー回転がかけられる
と良いこと尽くめです。
安定した弾道が打てる理由が詰まっていますね。
4.シャフトはしならせてなんぼ
ゴルフクラブがどう動くかと言えば、「シャフトがしなる」です。
いくら体が思う通りに動いても、シャフトのしなりを活用できていなければ意味がありません。
では、どのようにしならせるのがいいでしょうか?
(1)しなりを感じる
「シャフトのしなり」、これが必要不可欠となります。
特に見栄を張って固いクラブを使っている方はしなりが分からないという方もいると思います。
それではゴルフクラブである意味がありません。
ロジャーキング
ワンスピード
このようなシャフトがぐにゃぐにゃの柔らかい道具を使って、どうしなっているかを体得する必要があります。
では、ロジャーキング(アイアン)を使って、しなりを目視してみましょう。
※動画
まず「あらゆる方向にしなる」ということです。
このしなりによるエネルギーをボールにぶつけることで飛んでいきます。
2次元であれば簡単です。
しかし、ゴルフスイングは3次元です。
しかも斜めですし、どんどん位置が変わっていきます。
更に超高速です。
このエネルギーの方向を無駄なく合わせるということが、初速を出してボールをより遠くに飛ばすために必要な事象です。
(2)しならせる方向
では、効率的にしならせる方向とは?
プロとアマの違いは?
これらをロジャーキング(アイアン)を使って比較してみましょう。
※動画
※画像
単純に、しなる方向に対して正反対にしなり戻り・返します。
ということは、インパクト時にしなり戻り・返って欲しい角度の正反対にしならせれば良いということです。
これが「ヘッドターン」のしなり戻り・返しです。
(3)インパクト時のしなり
次に「シャフトターン」の話です。
「ヘッドターン」はある程度分かっていた方もいるかと思いますが、「シャフトターン」はプロアマで大きく違います。
①アマチュアのインパクト
リーディングエッジを飛球線に垂直に合わせて、そこから真っすぐ左右に動く。フォローで浮いていく。
②プロのインパクト
ハンドファーストでロフトが立って、多少弧を描いて左右に動く。フォローで沈んでいく。
この差は「ハンドファースト」です。
「シャフトターン」に繋がっていきますので、次の項目に移ります。
5.MAXハンドファースト
(1)ハンドファーストとは?
皆さんが大好きなハンドファーストです。
「手元を飛球線方向に出す」
だと思っていませんか?
※画像 じゃあこれも?
それだけではありません。
「手元を飛球線方向に出す」と………
フェースは開きます。
そのまま打てば右に出ますしスライス回転がかかりやすくなります。
更に、誤った手元の出し方(右手のひらが正面を向くように)で出してしまっては、もっとフェースが開いてしまいます。
これが多くのアマチュアが陥る「ハンドファーストにしてスライス」という現象です。
正しく手元を出したところで、フェースは右を向いてしまいます。
そこで、フェースを閉じる動きが必要です。
それが「シャフトターン」動きです。
上述の4(3)と繋がりましたね。
「手元を飛球線方向に出す」(フェースは開く)
「シャフトターン」(フェースは閉じる)
この合わせ技でフェースが飛球線方向を向くようにしましょう。
試しに、①ただ真っすぐ、②手元だけハンドファースト、③ハンドファーストの3つの動作でしならせてみましょう。
※動画
③ハンドファースト、こそがプロのインパクトです。
①②と③で比較してみると、「シャフトターン」の度合いが全然違うため、クラブヘッドが動く感覚や向きが全く違うことが体感できると思います。
(2)どこまでハンドファースト?
「手元だけハンドファースト」ではありませんよとお伝えしましたが、ではどこまでハンドファーストなのでしょうか?
MAXです。
『左前傾ロック』のところでも説明しましたが、左腕はそれ以上左に行かない=インパクト位置が決まります。
その位置まで思い切りハンドファーストとやってしまってOKです。
よく腕を減速する・止めるという説明を聞くと思いますが、どこまで?と思いませんか?
『肩甲骨ハンガー』+『左前傾ロック』ができていれば、勝手に減速して右手&クラブヘッドが追い越します。
減速しよう・止めようと意識的してしまうと、手首や肘を痛めてしまう危険性もありますのでご注意ください。
そして「MAX中手骨頭は右(背屈)」のままです。
その結果、画像のとおり角度が決まります。
前傾キープしていないとできません。
条件が揃うと、「前傾キープしよう」ではなくて「勝手に前傾キープされる」となります。
ここから『中手骨頭の縦シーソー』で右前腕をMAX内旋させていきます。
※動画
ここで、今までやってきた「右前腕内旋でドロー回転をかける」という動きが活きます。
「マスターチェック」でやり込んできたので、無意識的有能でできていることでしょう。
今度は、(MAX『左前傾ロック』のうえ)MAXハンドファーストをやります。
どちらもMAXなので迷うことはありません。
「右前腕内旋でドロー回転をかける」動きは、かなり手元が体に近くないとできません。
アウトサイドからくるとドロー回転をかけるのは難しいため、手元はインサイドから下りてきてずっと近くのままです。
恐らく、ここからビンタする人が「左へ振る」と表現しているのだと思います。
ビンタではありません、「右前腕内旋」です。
その結果、手元は体から少し離れていきます。
これでグリップエンドが、後方アングルから綺麗に見えるようになります。
※動画
6.インパクトゾーン・均等に薄くて長いターフの正体
(1)インパクトゾーンとは?
「インパクトゾーン」ってなんやねん?っと昔の私は思っていました。
しかし、一度分かってしまうとインパクトゾーンの虜になります。
「インパクトゾーン」の有無によってプロアマの安定性・再現性に大きな差が生まれます。
更に、そのインパクトゾーンにもレベルがあるのでもっと大きな差があります。
※動画
インパクトゾーンができている人ほど、ターフを取らない、もしくは均等に薄くて長いターフを取ります。
それだけ地面と水平に長く動かせているという証拠です。
草履のような一部分が分厚いターフを取るのは、あまりよろしくありません。
●ヘッドはダウンブローなので上から下に行く途中
●左半身は上がり、左腕はほぼ真上
この2つ方向が合成されると、ほぼ横になります。
これが、均等に薄くて長いターフの正体です。
実は上半身と下半身の動作の合成であるため、詳細は下半身に関する記事にします。
ここでは、インパクトゾーンという概念を覚えておいてください。