遂に最終回です。
今までお疲れ様でした。
きちんと1つ1つクリアしてきましたか?
途中を飛ばしていませんか?
上達の秘訣は1つずつ、10ydずつです。
読んだだけではなくできるようになってこそ、体やゴルフスイングに変化をもたらします。
今回は、下半身の最後「右脚」「足首」について説明していきます。
●側屈や縦回転ができない
●右ヒザが前に出てダサい
●ベタ足(ぎみ)にならない
これらの疑問やできない原因が分かります。
その延長で、フルスイングのフィニッシュまでの話をしたいと思います。
1.骨盤と肋骨の角度の違い
「腰の横回転」と思っている方は、骨盤も肋骨も同じ角度で一緒に回るイメージがあると思います。
しかし、アドレスの時点で骨盤と肋骨の角度は違います。
※画像
骨盤の方が浅く、肋骨の方が深いです。
つまり、骨盤の方が上下の動きが狭く、肋骨の方が広いと言うことになります。
これが「側屈」に繋がります。
上体を横に倒す側屈をしているのではなく、寛骨の縦回転を強く入れていくことによって、肋骨と寛骨の間の距離が狭くなっていきます。
そこにある筋肉を使わざるを得ないため、腹斜筋を使ってその動きを実現しているだけです。
横回転していると側屈が入らないということも分かったと思います。
ちなみに、側屈と言ったら皆さんが思い浮かべる「上体を横に倒す」側屈は、胸椎・頸椎が全く動いていません。
背骨を使えていないと言うことです。
「側屈」等と名称は合っていても、その内容が全く違えば動作も成果も全く違うものになります。
アマチュアの上達を妨げる大きな要因の1つです。
●ダウンスイングで右ひざが前に出る
※画像
ここまでくれば、簡単ですよね。
寛骨の縦回転をすれば出ません。
横回転しているから出ます。
特に、右脚を軸に回転している場合は出やすいです。
「ヒザが出ないように」なんて練習は不要ですし効果ありません。
横回転を変えない限り出ます。
もしくは無理やりに矯正するしかないので、他の動きに代償で出てしまって、本来の動きやスピードが出せません。
何度もお伝えしていると思いますが、シーソーで動いている場合は、中心(重心)は動いていないので、全体が前or後ろに出るという動きにはなりません。
片方の先端が前に出ればもう片方は後ろに出ますので、中心(重心)は変わりません。
きちんと実践している方はここで疑問が出てくると思います。
●『足踏み』したら右ヒザは前に出る(横回転よりは出ないけど)し、マキロイのような右脚が伸びて右足ベタ足になる動きはどうしているのだろう?と。
そこで必要な動きが、「右脚の蹴り」「足首」の2つです。
2.右脚の蹴り
まず、「足」と「脚」の違いです。
明確に定義が違います。
※画像
足先だけを使う方が多いように見受けられますが、脚全体を使います。
より多くの骨・関節・筋肉を使った方がエネルギーを出せますので、まずイメージを変えましょう。
では、「蹴る」についてです。
ゴルファーあるあるというか謎なのですが、「右脚の蹴り」と聞いて、ゴルファーと一般的なイメージは全く違う動きをすると思います。
※動画
ゴルファーのこれって蹴ってますかね?
カカト上げというべきか膝を前に出すというべきか、とても「蹴る」といえるような動きではないように思います。
また、スクワットのようにグ~~~としゃがんでジャンプするような動きでもありません。
「蹴る」というのも正確ではないので、言葉もイメージも変えましょう。
これからは「抜加重」です。
これは造語ではありません。
スポーツや武術、スキーなどで使われる、「抜重(ばつじゅう:力を抜いて荷重を減らすこと)」と「荷重(かじゅう:体重や力をかけること)」を連続的あるいは表裏一体で行う身体操作
というのが定義なようです。
※動画
いかに「抜重」できるかが重要という研究結果があります。
この抜重ができれば、バレーボールのように大きくしゃがむ必要はなく、ある程度同じ高さまで跳ぶことができます。
スクワットのようにグ~~~と力を入れながらしゃがむと、むしろ高さが出ません。
………そのように動かしていませんか?
動作としては、左脚もプッシュするのですが、右脚が伸びるのが特徴的ですので『右脚プッシュ』と名付けました。
抜加重は一瞬です。
「一瞬押す」………どこかで聞きましたね。
そう、【インパクト~フォロー】で背骨を解放する動きです。
『右脚プッシュ』と「背骨の解放」を同時に行います。
そして、右脚プッシュが出来る条件は【前もも抜力】です。
「抜力」しているからこそ、力を入れて押して「脱力」させることができます。
この「抜加重」をスイングに取り入れるとこうなります。
ダウンスイング → 抜重
インパクト~フォロー → 加重
上述の通り、【インパクト~フォロー】(実質ダウンスイング後半)で加重です。
その直前で抜重です。
また、腱の力を使うことも非常に重要です。
昔、速く走るために色々と勉強した中で、「アンクルホップ」というトレーニングをしていました。
ヒザや足首をほとんど曲げず、抜加重に加えて腱の弾性反発を利用することで、深く沈まずに跳ね続けられます。
腱には、「引き伸ばされると元の長さに戻ろうとする」性質があります。
また、筋肉が急激に引き伸ばされると、反射的に収縮する「伸張反射」という現象も起こります。
これらは素早く力を発揮する動作に役立ちます。
ゴルフスイングでも、ダウンスイングで胸椎を一瞬左へカーブさせ、左半身で引っ張ることで、慣性によって残ろうとする腕やクラブとの間に引っ張り合いが生まれます。
このとき体に生じる張力を利用し、正面でクラブを加速させるエネルギーにつなげます。
※画像
3.足首もちゃんと動かす!
皆さんは足首動きますか?
固い、動かない!という人がほとんどだと思います。
そして、プロの動きを見ようにも、靴の中ですのでいくら映像を見ても分かりません。
このような、映像では分からない部分も非常に重要です。
そんな、物理的に見えない・分からない動きも言語化してお伝えします。
ゴルフも、もちろん足首を使います。
全身のあらゆるところを使った方が効率的にエネルギーを出せます。
そして、この動きは再現性を高めるためには必須です。
(1)足首の構造
※画像
手と足の大きな違いがあります。
前腕の骨の先が、手の端です。
しかし、脛骨の先は足の端ではありません。
カカトがあります。
真ん中ではないものの端でもありません。
(2)足首の動き
※動画
足首の動きは3つあります。
①縦に動かす
②横に動かす
③斜めに動かす
この複合で足首は回ります。
①+②はイメージがつくと思いますが、③も重要です。
特にダウンスイングでの右③が非常に重要です。
足首が動かないので「正面を向いて左に押せない」、右脚ごと回転してカカトを飛球線後方に向けて左に押す、という動きになってしまいます。
4.フィニッシュへ
検品ドリルでは肩甲帯を止めてフィニッシュとしていました。
フルスイングする場合は、インパクト後はゴルフクラブにつられるように回り続けましょう。
一旦検品ドリルのフィニッシュをしてから回るくらいでOKです。
そして、クラブヘッドの慣性や遠心力とともに、『右脚プッシュ』をすることで大きなフォローになっていきます。
両腕を伸ばしていくと大きなフォローとなり、腕を畳むとフィニッシュになります。
フィニッシュの形は個人差が出ますし、意図的に変えることも出来るので、自分が思う格好良い形に持っていく練習をしても良いかもしれません。