最初に動画でお見せした「半身リバース」ですが、この動きが体の自然な動きであり、ゴルフスイングの大枠であり核心です!
この動きを見て、体のどこがどう動いているか?を書き出してみてください。
より具体的に、より正確に、より多く書き出せている方が素晴らしいです。
【ゴルフ動作構造学】を全て体得した後に、また同じことをしてみてください。
全く別世界へ到達している自分が分かります。
もしこの動きを見てどこがどう動いているか見えない、分からない、動けないのであれば、
●体の動きが分からない
●ゴルフスイングが分からない
ということです。
現時点のあなたは、どれだけ分かりましたか?どれだけ動かせましたか?
理想のゴルフスイングを手に入れるためには、
①どのようなインパクトが必要か(クラブ)
②体のエネルギーをいかに強く・効率的な方向に発揮するか(体)
この2つの視点が必要です。
①は【ゴルフの本質】でもお伝えしましたが、ハイドロ―を打てるスイングを創っていきます。
そのためのインパクト条件はほぼ決まっていますので、後は②体をどう動かすか、です。
具体的にどこがどう動いているかというのは、次回以降の各ポジション別でお伝えしますので、ここではまず大枠であり核心の半身リバース」について理解しましょう。
そもそも『半身リバース』とは?
「半身(はんみ)」を「リバース(反転)」させます。
体の動きの原点です。
1.半身とは
※動画
(1)半身と中身の3ヶ所構成
半身リバースの半身は「はんみ」です。
「半身に構える」と表現されることがありますが、言葉の定義を調べてみると「相手に対して斜めに構える」という意味だそうです。
………残念ながら、本質を捉えていない定義と言わざるを得ません。
斜めというのは見た目の話であって、実際は「正面」を向いたままです。
この勘違いがある限り、体を構造通りに使うことやそれをゴルフスイングに活かすことはできません。
見た目は斜めなのに「正面」とはどういうことでしょうか。
ほとんどの方が、体を1つに使っています。
実は、真ん中の背骨・左右の2つの半身、計3つに分かれます。
縦に割ると3つということです。
①真ん中の背骨
②右半身
③左半身
の3つです。
この「3つあり、真ん中はそのまま、左右半身が別々に動く」という構造が半身の正体です。
この真ん中を「中身」と名付けます。
※動画
杖道という杖を使った動きです。
1つのまま全体が動いているのと中身がある半身状態の、違いが分かったでしょうか?
1つのまま全体が動いていると、中身がなく正面を見据えたまま動くことができません。
まさに「相手に対して斜めに構える」ですね。
一方で、中身が動かず、右半身は前・左半身は後ろという動きをすると、結果的に中身は真ん中のままです。
押したりパンチしたりするときは、自然と体の正面に対してエネルギーを発揮すると思います。
それが一番効率良く、力強くエネルギーを発揮できるからです。
ゴルフは「体は正面を向いて左に押す」という動作です。
しかし、多くの人は正面を向いたままだと左に押せないので、体や腕や足を左に開いて押そうとする理論が見受けられます。
「半身」を使って、「体は正面を向いて左に押す」ことができるようになりましょう。
1点用語として注意してください。
中身は真ん中に残して、左右の半身が動く。
「腕は胸の正面」とは別物です。
中身も胸の正面に向いてしまうと、背骨を使っていないということです。
※画像
●真ん中
●左半身
●右半身
の3つに分かれる、ということを理解しましょう。
2.背骨を動かせ!
(1)結論
体の使い方の結論です。
「背骨を動かせ」。
上述の通り、中身=背骨です。
半身がそれぞれ動きつつ、背骨も動かす。
これで3つともに動かすことで、大きなエネルギーを発揮することができます。
と言っても、背骨を動かせる人はほとんどいません。
日常生活でも背骨どころか、ほとんどの骨や関節を動かさないで過ごしています。
(結果、肩こり腰痛などの体の不調に陥ってしまいます)
より多くの骨や関節を動かせる=より多くの筋肉を動かせるということです。
その数や繋がりこそが、「体の動き」です。
そのエネルギーの源が「背骨」です。
決して、筋肉の大きさではありません。特定の筋肉の強さでもありません。
動かせている数です。
細身の人が飛距離を出せているのも、より多くの骨や関節、筋肉を動かせているからです。
(2)縦と横
背骨は、「縦」と「横」に動きます、カーブします。
※動画
背骨の「縦×横」の複合的な動きによって、より大きなエネルギーを発揮することができます。
背骨を動かした結果、それに関連して他の部位が動きます。
これに加えて肩甲骨や腕、足などの動きを加えて、ゴルフスイングにしていきます。
動画を見ても、背骨が動いているかどうかは分からないし、動かし方も分からないと思います。
まず大きな部位を意識・操作する、次に小さな部位を意識・操作することで、背骨が動かされるという順序で動きを体得していけるようにしています。
これらの動きが、ゴルフスイングの各ポジションによって変化します。
その動きを今後の記事で詳細をお伝えしていきます。
(3)背骨も3ヶ所構成
「半身」によって、縦に割ると3ヶ所ということが分かりました。
横に割っても3ヶ所です。
どう分けるかというと「背骨」です。
背骨は「頸椎(けいつい)・胸椎(きょうつい)・腰椎(ようつい)」の3ヶ所で構成されています。
簡単に言うと、首と胸と腰です。
※画像
背骨を動かすことができますか?
はい、と答えられる人はほとんどいないでしょう。
はいと答えられない・動かせない人は、まずは体を動かせるようにするところからスタートです。
大丈夫です、全員がそうです、私もそうでした。
まず、人間は背骨がある「脊椎動物」です。
脊椎動物は「魚類 → 両生類 → 爬虫類 → 鳥類 → 哺乳類」という進化を遂げていますが、背骨を動かすことで体を動かしています。
しかし、人間だけその多くが背骨をうまく動かせなくなっています。
※各写真
では、背骨を動かすにはどうしたらいいのでしょうか?
まずは「構造」を知ることからです。
背骨を横から見るとS字になっているのは有名ですよね。
これはバランスを保ったり衝撃を和らげたりするためです。
ほとんどの方が気付いていないのが、動きによって「正面から見てもS字」になるということです。
※画像
そして実は、S字と言うのは正確ではなくて、少なくとも3つです。
「頸椎・胸椎・腰椎」の3ヶ所がカーブしあっていることが、本来の背骨の動きです。
SではなくCと逆Cが計3つ積みあがった状態が、背骨のエネルギーを最も発揮できる状態なのです。
1ヶ所や2ヶ所ではありません。3ヶ所です。
3ヶ所に分かれているのですから、3ヶ所が順々に違うカーブを描きます。
体を動かす・使うと言うことは、より多くの関節を使うということです。
1~2カーブと言うことはそれだけ使えている箇所が少なくなります。
3カーブを使えてこそ、背骨を使えているといえます。
この背骨のくねりこそが脊椎動物のエネルギーの源です。
エネルギーの源である背骨を使えるか、もしくは末端の腕だけを使うか。
これが大きなエネルギーの差、飛距離や再現性の差となります。
3.半身リバースとは
(1)リバース=反転
●体は縦に3つ割れる
●体は横に3つ割れる
更に、中身である背骨を「縦横」に動かせるという話をしました。
その動きを、右と左、バックスイング側とダウンスイング側で反転(リバース)させる、という当サイトの造語です。
単純に反転させるだけでもありませんので、その詳細は今後説明していきます。
(2)ゴルフスイングで見てみる
では、ゴルフスイングに当てはめてみるとどうなるのでしょうか?
※画像
【OK】頸椎右カーブ、胸椎左カーブ、腰椎右カーブ(欧米人プロ)
→正面
【NG例1】頚椎は右カーブ、胸椎&腰椎が左カーブ(昔の日本人プロ)
→正面ではなく左
【NG例2】頸椎&胸椎&腰椎が左カーブ(アマチュア)
→完全に左
ゴルフ(インパクト)も例に漏れずこの3連カーブです。
体の構造ありきで動かして、より大きなエネルギーを発揮するので当たり前です。
※画像
腰の回転がどう、地面反力がどう、下回りがどう、なんて言っている場合ではありません。
まずはエネルギーの源である「背骨を動かしましょう」。
それが体を使うということであり、ゴルフスイングでもあるということが少しでも理解して頂けたでしょうか?
ここまで読んで、勘の良い方はお気づきかもしれません。
実は【ゴルフ動作構造学】を学ぶと、ゴルフスイングだけではなく、体の各部位の動きを学ぶことができるため、余計な負担や無駄な動きが減り体の不調も減っていきます。
ゴルフがいくら上手くても、体が不調・故障してしまっては続けることが出来ません。
いつまでも健康でゴルフを続けられる体を創り上げていきましょう。
詳細は各ポジション別の記事にて説明しますので、今の段階では
●縦に割る→真ん中・左右の半身の計3つ
●横に割る→頸椎・胸椎・腰椎の3ヶ所
●中身=背骨が3連カーブを描く
●半身+背骨の3連カーブを反転させること
●体を使うためには、より多くの関節を使う
であることを理解しましょう。