実践編06│ダウン

1.半身リバース

(1)縦に動かす

背骨を「縦」に動かしてみましょう。

●おはおや

●旋腕の術(せんわんのじゅつ)
上腕骨の外旋などを習得します。

(2)切り返し

背骨を縦、つまり「前後カーブ」が切り返しです。

①前→後に一気に変える
②トップから①(肋骨も右→左カーブ)
③ゴルフクラブを持って②

※動画

すぐ下で説明しますが、「胸骨がボール~飛球線ラインを向く」ようになります。
ここで上体が起き上がる人が多いため、きちんと前傾キープしたままがポイントです。

背中が丸まり骨盤なども動くため、大きく変わっているように見えますが、「背骨の前後カーブ」であるため、あくまで中身が向いている方向は同じです。
背骨ではなく上体を起こしてしまうと、前傾角が崩れます。

また、4.で説明する『左前傾ロック』とともに、この動きを入れることが切り返し~ダウンスイングの主な動作です。

(3)胸骨をボール~飛球線ラインに向くか

TBSでもお伝えしましたが、ダウンスイングでこそ要チェックです。
「ボール~飛球線のラインを見ているかどうか」です。

※画像

※動画

今まで上体が起き上がっていた人は、上体ごとかなり下を向く感覚になります。
私も起き上がっていたので、上体が地面を水平なんじゃないかと思うくらい下を向いてようやくボール~飛球線ラインを向いていました。

背骨を前後に動かすだけだと、正面は変わりません。
胸骨と肋骨の間は「胸肋関節」という「関節」なうえ、胸骨側は軟骨なので多少動きます。
胸骨自体は多少動いても、中身はアドレスと変わらず正面を向いたままです。

2.肋骨

肩甲骨や鎖骨で、全然体を動かせていないんだな…ということを痛感したと思います。
次は「肋骨」です。
肋骨自体を動かせるようにしていきます。

●旋腕の術(せんわんのじゅつ)
上腕骨の外旋などを習得します。

●旋腕の術(せんわんのじゅつ)
上腕骨の外旋などを習得します。

●旋腕の術(せんわんのじゅつ)
上腕骨の外旋などを習得します。

3.『左前傾ロック』

1(2)でお伝えしたとおり、切り返し~ダウンスイングの動作です。
『半身リバース』の前後カーブ→「左肩甲骨の前傾」です。
肩甲骨を上げる、肩を上げる、ではなく前傾ですのでその場で前に傾きます。
そして、「右肩甲骨の後傾」も合わせて行います。

●左肩甲骨の前傾(肋骨の後傾)
●右肩甲骨の後傾(肋骨の前傾)

この動きは胸椎の後カーブと相性が良く、前傾キープが容易になります。

【OK】
☐MAX前傾後傾で動く余地がない
☐MAXハンドファーストにしても止まる(体からはみ出ない)

【NG】
①左は前傾、右は後傾する余地があり、肩甲骨が動かせる
②MAXハンドファーストにして、左手が体からはみ出る

②はマスターチェックか?

●旋腕の術(せんわんのじゅつ)
上腕骨の外旋などを習得します。

くるんのやつか!
待てよ、右外旋、前にくる、肩が後ろ、肋骨後傾のときに前傾?
となると肋骨後傾も言った方が良いな。
半身で左が後傾になるのでそれは整合性取れてる。

・検品ドリルで見るオンプレーンについて
【本質?】参照。

4.2つのシーソー

(1)トップからのシーソー

※動画

『肩甲骨ハンガー』のため、棒立ちだと手元とクラブヘッドの関係性は「ヘッドが下」です。
ここから右肘を伸ばすことによって、相対的に「ヘッドが上」にくるにシーソーを起こします。
手元とヘッドのシーソーで位置関係が逆転するということです。

ヘッドが下のままでは落ちてしまうのでNGです。
ヘッドが上のままはもちろん、「ヘッドを上げる」としてしまうと、上からかぶせるような動きになってしまうのでNG動作です。

「クラブヘッドは横」のためにも、この動きは必須です。

(2)ダウンスイングのシーソー

(1)で右肘を伸ばしていくと、オンプレーンかつクラブヘッドがボールから最も遠い位置にきます。

後方アングルで、「ヘッド<手元」となっています。
これをシーソーで位置関係を逆転させます。
手元<ヘッドとさせて、ヘッドがボールに向かうようになります。

この動きがヘッドターンであり、いわゆる「手を返す」動きです。
「手を返すな」と言っている人はどうやってヘッドをボールにぶつけるのでしょうか?
「下回りスイング」(詳しい定義は分かりませんが)や「ヘッドを後ろに倒す」と言っている人も同様です。

「クラブヘッドは横」であり、落とす訳でも上から下でもありません。
勝手には起き上がってきませんので、(1)で起こしつつ(2)でボールに向かわせるようにします。

5.右肘を伸ばす方向・方法

(1)方向

ゴルフスイングという構造を見てみると、「腕は胸の正面」(【ゴルフ動作構造学:インパクト】参照)です。
『肩甲骨ハンガー』ができていれば、多少の腕の横移動と、胸の正面に対して肘を伸ばすだけです。
「手元だけハンドファースト」のように、体から外れて腕を左へ動かすでも、肘を曲げたままでもありません。

そして、トップでの胸は飛球線後方を向いています。
ということは、「飛球線後方」に伸ばします。
それ以外に、背骨や骨盤などの動きによって左へ振るように見えるだけであり、あくまで「胸の前」のままです。

その結果、グリップ軌道は正面アングルで弧を描きます。
インパクト位置まで直線ではありません。

①エネルギー面
まずは、クラブヘッドの移動距離です。

クラブヘッドの移動量をなるべく多くすることで、助走距離が長くなりヘッドスピードを加速させやすいです(【ゴルフの本質】参照?)。
なるべく遠くへクラブヘッドを動かすというです。
つまり、一旦「飛球線後方」へゴルフクラブを引っ張り、クラブヘッドが動くようにします。

次に、体で発生する引っ張り合いです。

正面アングルで「手元(ゴルフクラブ)が左・背骨が右」に動くことで引っ張り合いの力が生じます。
筋肉はゴムのように「張ったら戻る」という性質があり、より強力なエネルギーを発揮することができます。
「筋反射」という名前の通り、「反射」ですので意図的に起こすものではなく、その状態を一瞬で良いので作ってあげることで勝手に発生します。
左右に引っ張るので真ん中、つまり「胸の前」で強力なエネルギーを発揮できます。

②方法
これもシーソーです。
前腕の橈骨と上腕骨のシーソーです。
下端=体の中心から遠い、としています。

・右腕を横に出して肘を直角
・前腕と上腕がシーソーで動く
・(正面アングルで)橈骨下端が下、上端が上。上腕骨下端が上、上端が下

【NG】
①肘固定でトンカチ(橈骨上端を支点に振り子)

右肘が少し体から離れます。
この動きがフォローで重要になりますので、トンカチではなくシーソーで体得しましょう。

★検品ドリル:ダウンスイング

今回お伝えした背骨や肩甲骨の動きなどを1つずつやりながら検品しましょう。
一度に複数やってしまうと、何ができて何ができなかったか分からなくなったり、頭や体が混乱してしまいますのでご注意ください。

ここで非常に重要な練習方法をお伝えします。

7~9番アイアンでOKです。
飛ばすのが目的ではなく、動きの確認です。
【必ずゆっくり】と【徐々にスピードを上げる】です。

段階に分けて、自分の中で20%ずつ変えていきましょう。
まずはこの3段階で充分です。

(1)ゆっくり(20%)
(2)少し速く(40%)
(3)やや速く(60%)

【必ずスピードは徐々に上げてください】。
一気に速くしようとして、どこかでNG動作が出てきます。
しかし、一気に段階を上げてしまうと、どこでどうNG動作が出たかが分からなくなってしまいます。
ボールを打つなら【キャリー10ydずつ】伸ばすように段階的に上げていってください。
→「全体の時間を短くするか長くするか」ということです。

動作全体の中のスピードは「等速」です。
0→10→20~~~→90→100%と徐々に動かしていきます。
0→10→70→100%などと途中で加速するのではありません。
→「全体の中でスピードが変わらないようにする」ということです。

一部だけ加速するとその部分だけ目立って「速い」と感じることがあります。
逆に、飛ぶ人がゆっくり振っているように見えるのは「等速」で動いているからです。


★検品ドリル:ダウンスイング(素振り)

前回の★検品ドリル:~~~から、今回の要素を付け足していきます。

※動画

【OK】
・
・オンプレーンを通る
・左腕がそれ以上左に行かない
・
・

【NG】
①インパクト(クッションに当たるとき)にフェースが真っすぐでない
②オンプレーンから外れている
③ロジャーキングで振ったときにシャフトが暴れる
④インパクト時に体が開く

★検品ドリル:ダウンスイング(ボールを打つ)

※動画

【OK】
・ドロー回転で真っすぐ飛ぶ
・低めで強い球

【NG】
①ボールが散る
②高く浮く


違和感があったり上手く当たらない、飛ばないなどで不安になるかと思います。
そこで「今までの自分の動き」に決して戻らないようにしてください。
ここまで、【ゴルフ動作構造学】にて積み上げてきた折角の動きが台無しになってしまいます。
徐々にスピードを上げること、一気に速くしないことこれらを守れるかどうかが、上達するかどうかといっても過言ではありません。

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