1.『半身リバース』
【知識編】にてTBSにおける背骨の状態を説明しましたが、その操法をお伝えします。
※画像
頚椎=頭蓋骨
胸椎=肋骨
腰椎=骨盤
と対応させて操作します。
今回は、背骨の「頚椎(頭蓋骨)・胸椎(肋骨)」「胸椎(肋骨)・腰椎(骨盤)」を「横」に動かします。
※画像 縦横のやつ

●スパイラ
スパイン=背骨です。
スパイン=1連カーブ
スパイラ=2連カーブ ←ココ
スパイガ=3連カーブ
まず2連カーブです。
正面から見て「肋骨・頭蓋骨」、「肋骨・骨盤」の2連カーブです。
肋骨→頭蓋骨、骨盤がそれぞれ動くという2種類をやります。
カップ麺やごはん冷凍保存容器など面を合わせられる球体を2つ用意してください。
①面を合わせて、左右で反対方向に動かしながら回します。
最初は前腕だけ動くと思いますが、徐々に上腕や肩甲骨、そして肋骨も横カーブしていくように動かします。
※画像
シーソーのイメージは「平行四辺形」です。
長方形の上辺と下辺がそれぞれ左右逆の方向に動くことで、平行四辺形になります。
右前腕を外に回すときに、長方形の上辺が右、下辺が左の平行四辺形が生まれます。
その結果、肋骨(胸椎)は右カーブです。
左前腕を外に回すときに、長方形の上辺が左、下辺が右の平行四辺形が生まれます。
その結果、肋骨(胸椎)は左カーブです。
※画像
はじめは、上辺と下辺が同じ方向だったりどちらかが止まったりすると思います。
繰り返しやること、また他の操法もやっていくことで、徐々に動くようになっていきます。
2.『中手骨頭シーソー』を入れる
(1)中手骨頭シーソー
TBの動きは、「マスターチェック:中手骨頭シーソー」と同じです。
※動画
①動き出しは両上腕が外旋のまま
特に左上腕を内旋させてしまいがちなので、TBの間は外旋です。
この段階で内旋させてしまうと、クラブヘッドがインへ行ってしまいます。
②『中手骨頭シーソー』
「右の中手骨頭が右、手根骨が左」
目安としては、後方アングルで右前腕と重なる角度です。

前回の『中手骨頭シーソー』+『雑巾腕』に、今回のTBを加えてみましょう。
※動画
【OK】
☐肋骨右カーブ、頭蓋骨と骨盤の左カーブを少しだけ入れる
☐クラブヘッドが上がったとき、後方アングルで体→手元→ヘッドの関係性
☐(正面アングル)y字インパクト(ハンドファースト)
(前回までのOK)
☐「中手骨頭が右」のまま(MAX背屈が入ったまま)
☐両腕が『雑巾腕』状態のまま
☐行きと帰りでほぼ同じヘッド軌道
☐右手が左手を、クラブヘッドが手元を追い越す
☐フォローで右手が上になる
☐インパクト時、右肘の正面が正面よりも右を向く(自分目線)
☐(ボールを打つ)低くて真っすぐ
☐(ボールを打つ)ドロー回転をかける
【NG】
①背骨のカーブが入らない、もしくは逆に入る
②2つの三角形が崩れる
③(正面アングル)Y字インパクト
①背骨のカーブが入らない、もしくは逆に入る
「スパイラ」をやり込んで、自然と入るようにしましょう。
②2つの三角形が崩れる
2つの三角形とは、「(正面アングル)両腕が作る三角形」と「(後方アングル)腕とクラブヘッドが作る三角形」です。
※画像
手元はクラブヘッドだけが動いてしまうと、この三角形が崩れてしまいます。
<例1>(後方アングル)手元≦ヘッドの関係性
インに「引いて」しまっています。
<例2>右腕が曲がっている
→いずれも『肩甲骨ハンガー』が不充分です。
③(正面アングル)Y字インパクト
正面アングルで、両腕とシャフトの形です。
ハンドファーストになっていません。
3.BS
(1)右上腕外旋
TB後の動作です。
※動画
①右半身が後ろへ行きつつ、後傾します。
②それに伴い、右肩甲骨は前傾します。
(肩甲骨の前傾後傾については【ゴルフ動作構造学:ダウン】参照)
③右上腕を外旋させます。
『雑巾腕』(上腕外旋・前腕内旋)のままです。
グリップしている関係上、手元を遠くに持っていくと右肘が勝手に曲がります。
曲げようとするのではなく、勝手に曲がるということを覚えておいてください。
クラブヘッドは、TBのシャフトの角度のおおよそ延長線上に上がっていきます。
【OK】
☐ヘッド軌道がおおよそオンプレーン
☐『肩甲骨ハンガー』状態のまま
【NG】
①ヘッド軌道が外れすぎる
②フライングエルボー、シャフトクロス
③左腕がピンと張る
①ヘッド軌道が外れすぎる
TBでシーソーしたシャフトの角度からあまり離れないようにしましょう。
『肩甲骨ハンガー』が緩んでしまったり、腕で操作している場合が多いです。
②フライングエルボー、シャフトクロス
これが一番多いNGかと思われます。
TBが右上腕内旋してしたまま、BSで上げようとしています。
TBができてもBSで右上腕を外旋させなければ、同様です。
つまり、TBSの最中ずっと外旋させる必要があります。
また、外旋が不足して、右前腕が真上(地面と垂直)に上がることも多々あります。
シャフトクロスする主な原因になります。
③左腕がピンと張る
左腕は、ピンと伸ばすのではなく「多少曲がった状態」でOKです。
人体の構造上、関節が伸びきった状態ではエネルギーが出せません。
詳細は【ゴルフ動作構造学:アドレス】にて説明します。
4.トップでの確認事項
トップはTBSの延長です。
確認したいことがあるので、ここで説明します。
(1)肩甲骨?腕力?
『肩甲骨ハンガー』がTBSを経てトップでもできているかの確認もできます。

BSは腕力で上げたり、すぐに『肩甲骨ハンガー』が緩んだりしてしまいがちです。
私もかなり苦労しました………
高いトップにしたいと思ってするのではなく、結果的にそうなるだけです。
特にトップでは、ゴルフクラブを支えるときに肩甲骨でハンガーのように支えることができるため、できているかどうかが分かりやすいです。
できていれば、腕力はほぼ使わずに何時間でも支えることができます。
つまり、腕は「脱力した状態=筋力を発揮できる状態」でダウンスイングに移行できるのです(詳細は【アドレス】で説明します)。
(2)中手骨頭グリップできてる?
トップを上げて、左手を解いて確認してみましょう。
Q.手のひらは真上を向いていますか?
Q.中手骨頭のキワにグリップが乗っていますか?
Q.全体を少し斜めにしても、中手骨頭に引っかかっていますか?
トップでもこのグリップができていれば、このままインパクトでも同じ形でエネルギーをぶつけるだけです。
逆に、できていないのであれば、この時点でできるようにしましょう。
【OK】
☐TBから『中手骨頭シーソー』した際、シャフトと右前腕の角度が一緒
☐トップで右は『雑巾腕』状態
☐トップでは右脇は締まっている、『肩甲骨ハンガー』によって隙間がある。右肘は下を向く
☐トップでリーディングエッジが地面と水平
【NG】
①『中手骨頭シーソー』で、シャフトが右前腕の角度よりも水平に近い
②『中手骨頭シーソー』で、シャフトが右前腕の角度よりも直角に近い
③『肩甲骨ハンガー』ができていない(腕力で支えている)
④トップで右脇が開きすぎる、右肘が後方アングルで左を向く
⑤トップでリーディングエッジが斜め
①『中手骨頭シーソー』で、シャフトが右前腕の角度よりも水平に近い
左腕メインかつ左上腕を内旋しています。
②『中手骨頭シーソー』で、シャフトが右前腕の角度よりも直角に近い
腕を上げる角度が間違っています。
特に、右腕を斜めではなく真上に上げています。
右腕が『雑巾腕』が緩くなり、更に上腕外旋が不充分なため斜めに上げることができません。
③『肩甲骨ハンガー』ができていない(腕力で支えている)
④トップで右脇が開きすぎる、右肘が後方アングルで左を向く
⑤トップでリーディングエッジが斜め
⑤BSの「右中手骨頭が右」(背屈)が浅い、もしくは腕の上げる角度が間違っています。