知識編04│インパクト

体の動きとゴルフクラブを繋ぐ、『肩甲骨ハンガー』と『グリップ』が完了しました。

体の動き→肩甲骨ハンガー→グリップ・ゴルフクラブ

ここからは、ゴルフスイングを作っていきます。

体の動きとしての土台は『半身リバース』
体の動きからゴルフスイングの原点は今回説明する『中手骨頭シーソー』、『雑巾腕』の2つです。

最初に「インパクト~フォロー」です。

(前)となっているのは、まずインパクト~フォローの大枠を覚えてからダウンスイングなどを体得していくという手順のため、前半の前です。
その後、(後)として詳細や補足をお伝えします。

1.インパクト

ここではインパクトまでのメイン動作として説明します。

ゴルフスイングの原点①『中手骨頭シーソー』です。

前回の【ゴルフ動作構造学:グリップ】で出てきた、「中手骨頭」と「手根骨」を「シーソーのように動かし」ます。
「中手骨頭」だけでシーソーをする訳ではありませんが、「中手骨頭」はグリップで重要かつ意識してほしいため名付けました(当サイトの造語です)。

この動きにより、クラブヘッドと手元でシーソーが作られスイングへと繋がります。
振り子ではありません(【ゴルフの本質】参照)。
振り子は1点を固定させてしまい、大きなエネルギーが発揮できなくなります。

※動画

大きさは、『肩甲骨ハンガー』状態でも腕が横に動く範囲までです。
そして「インパクトで終わり」です。
決してフォローは出さないようにしてください。

動かし方や注意点などは【実践編】でお伝えします。

●「手首」ではない?「手首」の強い・弱い?
一見、手首を動かしているように見えますが、説明しているとおり手首ではありません。
手首の正式名称は「橈骨手根関節(とうこつ しゅこん かんせつ)」と言います。
「橈骨」と「手根骨」で作られる関節を指します。

※画像

「手首」が強い弱いと言われることがあります。
筋力や才能などと言われていますが、大部分を占めるのが「中手骨~手根骨」の土台部分を含めてシーソーで使えているか、橈骨を止めて手根骨だけを振り子のように使っているかの差だと思われます。

2.フォロー

フォローのメイン動作は、ゴルフスイングの原点②『雑巾腕』です。
今後説明しますが、ダウンスイングなどでも『腕雑巾』しつつ、フォローでは一層絞ります。
先にその動きを覚えましょう。

【ゴルフ動作構造学:肩甲骨ハンガー】でお伝えした『雑巾腕』はできるようになりましたか?
そう簡単にはできるようにならないので、できるようになるまで繰り返しやりましょう。

今回『中手骨頭シーソー』の範囲では、両腕ともに最初から最後まで『雑巾腕』です。

(1)両腕『雑巾腕』状態がフォロー

フォローで両腕が『雑巾腕』になっていることが重要です。
インパクトまでは上述した『中手骨頭シーソー』です。
インパクトのときも『雑巾腕』ですが、その後のフォローは更に絞りまくります。

(2)右前腕

特に絞ってほしいのが、右前腕です。
右前腕を内旋(内に回す)をMAX入れます。
右上腕は外旋(外に回す)をMAX入れながらです。
MAX雑巾腕です。

★『雑巾腕』がなぜ「ゴルフスイングの原点」なのか?

体のエネルギーは背骨を動かすことで発生します(『半身リバース』)。
ゴルフというスポーツに焦点を当てたとき、クラブを手で持つため「上腕・前腕・手」の動きが非常に重要です。

では、「上腕・前腕」はどのように動かすのか?を考えていくと、辿り着いたものが『雑巾腕』です。
「手」は『中手骨頭シーソー』です。

体全体   → 半身リバース
上腕・前腕 → 雑巾腕
手     → 中手骨頭シーソー

『半身リバース』はスポーツ全般で、下2つがゴルフスイングに必要な動きということです。

一旦ゴルフということを忘れて、上腕・前腕を動かしてみましょう。
百均に売っているバドミントンラケットを使用します。
上腕・前腕の組み合わせは以下の4つがあります。

上腕  前腕
外旋  外旋
外旋  内旋
内旋  外旋
内旋  内旋

※動画

何度見ても超重要動画ですね、これ。

唯一、元の位置に戻ってきた、そして片手ずつで動かして同じ動きをしたのが「上腕外旋・前腕内旋」(『雑巾腕』)です。
そうです、『雑巾腕』がゴルフスイングを形作っているということです。

左右で同じ動きをする=エネルギーを同じ方向に出せるということは、より安定&より大きなエネルギーを発揮できるということです。

動画後半はゴルフスイングとして考えたらどういう動きか?を補足しました。

  右腕
上腕  前腕
外旋  外旋 → ヘッドが落ちる、スライス、ダフる
外旋  内旋 → 腕雑巾
内旋  外旋 → フック、上からかぶる、正面向いて左に押せない人
内旋  内旋 → 引っかけ、チーピン

  左腕
上腕  前腕
外旋  外旋 → 引っかけ、チーピン
外旋  内旋 → 腕雑巾
内旋  外旋 → チキンウイング、追い越せない
内旋  内旋 → ヘッドが落ちる、スライス、ダフる

基本的な構図はこれです。
更に手首の動きなど様々な要素がありますし、クラブヘッドがボールにどう当たっているか次第なので「あくまで傾向」です。

それを踏まえたうえで、グリップした状態で起こりやすい代表例を見てみましょう。
そもそも外旋も内旋もしていないパターンもあります。

  右腕
上腕  前腕
内旋  外旋 → フック、上からかぶる、正面を向いて左に押せない人
内旋  内旋 → 引っかけ、チーピン

  左腕
上腕  前腕
内旋  外旋 → チキンウイング、追い越せない
内旋  内旋 → ヘッドが落ちる、スライス、ダフる

右腕は、基本的に「内旋」させてしまいます。
フック、引っかけ、チーピンの類の原因です。

左腕は、「内旋」しているというよりも、「外旋」ができない人が圧倒的に多いです。
外旋ができないので代わりに前腕が外旋してチキンウイングになり、右手もヘッドも追い越せない、という傾向があります。

1番上の「正面を向いて左に押せない人」についてです。
右上腕内旋をして体を開かないと押せない、まさに「体を開かないと」押せない状態ということです(【呪いの言葉:体を開け】参照)。
無駄な動きかつ他の動作に悪影響を及ぼすため、正面を向いて左に押せるようになれば、よりシンプルで簡単なスイングにできます。

※マシン押す動画

ゴルフスイングの原点①『中手骨頭シーソー』、原点②『雑巾腕』で、それぞれより強いエネルギーを発揮できます。
組み合わせると更に強力になります。
ここに肩甲骨や背骨なども参加させることで、更に更に強力なエネルギーを発揮させることができます。

逆に言うと、この2つができないということは、上腕・前腕、手というよりゴルフクラブに近い部分でエネルギーを発揮できないということです。
折角、肩甲骨や背骨でエネルギーを発揮したとしても、伝わりきらない、途中で分散・止まってしまうということです。
動かした方だけでなくエネルギーの面でもゴルフスイングの原点ということですね。

●フリップではない
1.インパクトで『中手骨頭シーソー』は「インパクトまで」と上述したのは、フォローで逆のシーソー(中手骨頭が左)を入れてしまうと「フリップ」になってしまいます。

また、2.フォローでは『雑巾腕』「右前腕を内旋」と強調しました。
フォローでの動きは手首を使った「フリップではない」からです。

人によって定義も曖昧ですが、一般的にフリップは「手首を使ったビンタのような動き」と言っていいと思われます。
しかし、「フリップさせろ」と指導するプロのでも、実際の動作を見るとこのフリップ動作になっていないケースがあります。

フォローを見れば一発です。

※画像

違いが分かりましたか?
当人が、他の動作によって変わっているということを自覚、説明しているのであれば良いのですが………
言葉通り動かす(アマチュアがやる)と、普通は「右手が下」という最悪の結果が生まれます。
もしフリップをしてしまっている方は、「手首」を使って弱いエネルギーしか発揮できないうえに、手首をケガする危険性があるからです。

このように言葉が同じだけで中身が全然違うことが多い、つまり自分がやっていることや人体構造を分かっていない場合があるので、ご注意ください。

(3)追い越す

今後ヘッドスピードを出していくためには、ヘッドの運動量を上げる必要があります。
つまり、「左右の手のシーソー」「手元とクラブヘッドのシーソー」を発生させる必要があります。
【ゴルフの本質:】でいう、「ヘッドターン」です。

インパクトで終わりの後、手元は左(飛球線)へ移動させるのではなく、
●手元は右が左を追い越す
●手元は右、クラブヘッドは左という関係性を作ります。
つまり、「右手が左手を追い越す」「手元をクラブヘッドが追い越す」ということです。

「フォロー=手元だけ先行ハンドファースト」と呪われている方も多くいると思いますが、『雑巾腕』、特に右前腕を内旋させることでヘッドが手元を追い越すことを覚えましょう。

どのように追い越させるか?は【実践編】にて説明します。

●半身リバース=体全体
●雑巾腕=上腕・前腕
●中手骨頭シーソー=手

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