知識編05│TBS

ゴルフスイングの大枠を作ったところで、各ポジションを説明に入っていきます。

本記事は「テイクバック→バックスイング→トップ」の3つまでの動きです。
テイクバック=TB
バックスイング=BS
両方=TBS
と略します。

はじめに。
【プロアマ共通点】でもお伝えしましたが、プロの中でも
●TBSの絶対的な共通点はありません
●ダウンスイング・インパクトの絶対的な共通点はあります

仮に「TBSのどこかを修正しよう、そうすれば当たりが良くなるはずだ」と思っているのであれば、まずはその労力を全てダウンスイング・インパクトに充ててください。
アドレスもTBSも「準備」です。
「全てはインパクト&ダウンスイング」です。

1.TB

★TBの全体像

『半身リバース』
+
『中手骨頭シーソー』
(【ゴルフ動作構造学:インパクト~フォロー(前)】参照)
+
『雑巾腕』

(1)半身リバース

『半身リバース』は覚えているでしょうか?
日々背骨を動かす意識はでてきているでしょうか?
今回の【実践編】から、実際に背骨を動かす操法をお伝えしていきます。

その前に、TBSの段階で背骨がどう動いているか?の確認をします。
3連カーブは基本的に「肋骨(胸椎)」から考えます。
背骨3ヶ所のなかで一番個数が多いこと、真ん中にあるため頭蓋骨(頸椎)・骨盤(腰椎)に影響が出ることなどが理由です。

※画像

肋骨(胸椎) :右カーブ
↓
頭蓋骨(頸椎):左カーブ
骨盤(腰椎) :左カーブ

肋骨(胸椎) :前カーブ
↓
頭蓋骨(頸椎):後カーブ
骨盤(腰椎) :後カーブ

左右・前後の組み合わせです。

(2)『中手骨頭シーソー』は既出の動き

「マスターチェック:中手骨頭シーソー」で、シーソーするところまでです。

『中手骨頭シーソー』で「右中手骨頭は右」にします。
クラブヘッドが上がったところがTB完了ポジションです。
また、「『肩甲骨ハンガー』状態のまま動かせる範囲で手元を横に動かす」、これがそのままTBの動きです。

(3)手元とクラブヘッドの関係性

TBに絶対はありませんが、動きの法則があるのでお伝えしておきます。
「TBで手元よりもヘッドが外にある」「外に上げて内に下ろす」ような話を聞くと思います。
なぜこのように言われるかというと、その後の動きに影響が出るからです。

※画像

①手元が内、クラブヘッドが外

これが一般的に良いとされています。
上げた軌道と下りる軌道がほぼ同じ、もしくは下りる軌道の方がインサイドになります。
ヘッド軌道が細長いハートを描くような形です。

良いとされているのは、この軌道の方が加速させるのに自然だからです。
野球のバッティングが分かりやすいですね。
立っているものが一旦後ろに倒れて水平近くを振るという動きです。
これが斜めになると、上述の動きになります。

※画像

②手元が外、クラブヘッドが内

①の逆です。
書き順が逆のハートができます。

「はじめに」でもお伝えしましたが、重要なのはTBSではなく「ダウンスイング」です。
インに引いてもダウンスイングでオンプレーンであれば、上達しないという訳ではありません(【プロアマ共通点:】参照)。

上記②だと、「プレーンよりもアウトから下ろしてきているダウンスイング」が問題であり、インに引いた場合にこの動きになりやすいので問題視されているということです。

●後方アングルでフェースの角度が背骨と一致?

※画像

全く気にしないで良いです。
誰が言い出したのか分かりませんが、「その人の感覚」でこの位置にあるとBSが上げやすいというだけだと思います。
上述の通り、全てはダウンスイング・インパクトです。
TBのこの角度では何も決まりません。

2.BS

右肘を曲げる→『雑巾腕』→『半身リバース』でより大きく
これがBSの流れです。

ここでは、BSにまつわる【呪いの言葉】などについて説明します。

●フライングエルボー
トップで右肘が後方アングルで左~斜め左を向く、いわゆるフライングエルボーの方は特に、右腕の窮屈さに苦しむと思います。
『肩甲骨ハンガー』をしていない今までが自由に動きすぎたので、ダウンスイングで安定した軌道で下せなかったのです。
自由を制限することで安定するという代表例です。

※画像 ふぁうらーとか

BSへ移行した辺りでも、後方アングルでまだ右肘は体の中にあります。
「腕は胸の正面のまま」というのが分かりますね。

●トップでのフェースの向き

※画像

どちらが開いている・閉じている、でしょうか?

左が開いている、右が閉じている、です。
パッと見や当人の感覚として逆のような気はしますよね。

アドレス時にシャフトを左に回すとフェースは閉じます。
適当にトップの位置にあげて、同じようにシャフトを左に回すと、リーディングエッジは地面と水平に近づきます。

TBで閉じており開くことはしないため、トップも閉じています。
つまり、画像の右のようにリーディングエッジは地面と水平です。

正面向いて左に押せない、にも繋がるな。
背屈できないから右内旋して押すやつに繋がる


●トップで静止?

完全静止しても打てるようにしましょう。
「静止して打て」ではなくて「打てるように」です。
せわしなく切り返しからダウンへ移行して打つ人がいますが、少しでもタイミングが狂うとまともに当たらなくなります。

トップで完全静止したら、どこから動き出せばいいのか分からない………という方も多いようです。
腰から回したら振り遅れて、でも腕から行くとアーリーリリースになってしまうようです。

以前の松山英樹選手のように、トップで完全に静止しても飛距離もコントロールも世界トップレベルになれますので、止まってはいけないという訳ではありません。
しかし、止まったら勢いが出せないのではないか?と思いますよね。

全ては「背骨」が解決します。
トップで背骨が3連カーブをしていれば、その力を解放するというエネルギー&動き出しによって、完全静止しても打てるのです。

『半身リバース』で背骨が動くようになりつつ、たまに練習で完全静止して打つことも取り入れてみてください。

3.胸骨がどこ向いていますか?

「前傾」を気にする方は多いと思いますが、前傾のどこを見ていますか?

※画像

多くの方が骨盤の角度を見ていると思います。
上の画像はどちらもトッププロですが、骨盤の角度はかなり違います。
しかし、どちらも前傾しています。

一方で、アマチュアは前傾できていません。

この差は何でしょうか?

胸骨がどこを向いているか?です。

胸骨を知っていますか?

※画像

ネクタイのような骨がネクタイをする位置にあります。
応急手当で「心臓マッサージ」は、この胸骨の下半分を押します。
つまり、心臓を保護している骨でもあります。

「腕は胸の正面」の「胸」は「胸骨」を中心に、肩幅の範囲を指します。

※画像(半身のところの画像)

言わずもがな非常に重要な骨です。
上半身のど真ん中にあり、鎖骨と肋骨に繋がっています。
つまりこの胸骨も動かせないとエネルギーが途切れてしまいます。

そして今回のテーマである「前傾」について、骨盤の角度ではなくこの「胸骨」がどこを向いているか?に注目してください。

※画像 さっきのやつ

トッププロはボール~飛球線を見ています。
アマチュアはボール~飛球線より上を見ています。
この差です。
特にダウンスイングで重要になりますので、ここではBSでもボール~飛球線を見ているかどうかのチェックをしましょう。

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